そんなネット歴16年の私が「ええ時代やったなぁ」と思うのは後にも先にも2000〜2005年ごろだと言い続けると思う。なお、以下の文章はすべて私の記憶と主観によるものであるのでソースはありません。その旨、予めご了承願います。
そして、書いていたら想定外に長くなってしまったので記事を分割してお届けします。

勢いだけでホームページを作ってみた
ネットを始めて数ヶ月、よく見るサイトに「ホームページを作ってみよう」というコーナーができた。
特になんのテーマもなくただただ、ホームページを作りたいという一心で作ってしまった。HTMLタグ打ちで。
ただし、素人(しかも中学生)がタグで作れるホームページには限度があるので相当しょぼしょぼなホームページであったことは否めない。
そんな拙いホームページだったけれど、当時のメル友(なぜか30~40人くらいいた)をはじめいろんな人が見にきてくれた。知らない人もどこからやってきたのかわからないが来てくれた。
不思議なことに当時中学生だった私が書いたたいしてストーリー展開もない面白くない小説を読んでくれる。そして誤字まで教えてくれる。
それくらいホームページを持つことは少数派だった。
個人サイト最盛期
文章を書き続けたおかげで少しは読めるものをアップできるようになったのもあり、さらにいろんな人がきてくれた。当時は小中学生でネットをしている人は少なかったのでお客さんは同世代よりも年上の人が多かった。
それなのにみなさん、読んだ上で感想を書いてくれる。
大人になった私なら中学生の書いた小説は読みたくないと思うのだが、ひとえにネットをしている人が少なかったんだと思う。あとは二次創作をしていたのもあったかもしれない。そのジャンルのものに浸れるという点では、私のサイトも需要があったのもしれない。
そんな素敵なお姉さまたちのおかげで私はホームページ更新に意欲を出しまくっていた。今となっては目も当てられないものばかりを量産していたに違いないけれど、楽しんでくれる人がいるのは書き手にとってはものすごいモチベーションだった。
繰り返しになるが、当時はまだ限られた人しかネットという環境にアクセスできなかった。あってもホームページまで作って自分の思いを発信する人も少なかった。そういうある種の狭いけれど、濃密で熱量のあるコミュニティで、サイト運営や来てくれる方との交流を楽しんでいた。
今 じゃあ信じられないけれど、学校から帰ってきて自分のホームページを開くと掲示板に新着の書き込みが10件とか着てた時代。私もいろんな人の掲示板に行っ ては管理人さん宛のコメントを書いていた。それは、作品の素晴らしさを伝えるものであれば、管理人さんとお近づきになりたくてコメントをしていたし、それ 以外に伝える手段がなかった。(それから十数年、イイネボタン一押しで済まされる時代が来るなんて思ってもみなかった。)
続きます
(補足)私がネットを始めたきっかけは通信教材「Z会」のウェブサービスを利用するためでした。中学生コースのテストはマークシートだったので答案が出せるというのがメインで、おまけとして、掲示板やメールのやり取りもできるという今思えばある種のSNSでした。私が希望したわけではなく、親が「答案出すの便利になるから」とつけてくれました。
なお、「ホームページを作ろう」特集をしたのもこのコミュニティサイトです。いい意味でも悪い意味でも今の私があるのはZ会のおかげです。
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