2016年上半期総括 「迷走」

2016年の上半期が終わった。この半年を一言で表すと「迷走」になる。迷いながら走っていた。




年明け早々に昇進試験の話があった。別に選ばれし者になったわけではなく、勤続○年以上で受験資格がもらえるものである。よっぽどのことがない限り、巡り合わせもあるが、年功序列で昇進するらしい。合否は特にないが、数年経って昇進しなかったら再度試験を受ける必要がある。年功序列も手伝って新卒で採用された人は何度か試験を受ける傾向にある。

私も新卒で入った一人なので、今回の試験は練習くらいの気持ちで受けたはずなのに、考えても考えてもやりたい仕事も目指すべき上司像みたいなのがわからなかった。ちょうど、職場の人間関係が最低最悪の頃だった。ここで上になる未来が描けず転職サイトを眺めたりもした。(月の残業は20~30時間です☆とそれが少ないかのように書いてる会社ばかりでそっとブラウザを閉じた)


なぜか転職したい欲は試験を受けた瞬間になくなった。そういう意味で受験してよかったのかもしれない。



ちなみにまだ昇進していないどころか異動もしていない。仕事ができない大馬鹿先輩に先を越され、どうしたらそんなに仕事を貯めることができるのか、なぜこんな忙しい年度末にする必要のない仕事に追われているのかわからないくらいの量の仕事を押し付けられた。同情はあっても助けてくれる人もおらず、腹が立ちすぎて職場から何度か逃走した(と言っても、行き先が執務室向かいのトイレといあたりが肝の小さいところである)。

大馬鹿先輩より私のほうが給料が安いことにまた転職欲が湧くが、年間20日消費できる年休が愛おしくて我慢する。4月は毎日気づいたら20時だった。そこからもう少しやるのか帰るのか考える毎日。ただし、大馬鹿先輩と一緒に宇宙人上司も異動し、日本語が通じる素晴らしい上司が来てくれたので職場の風通しは一気に良くなった。そして、積み残しの仕事を片付けた今は毎日のんびりしている。


仕事が地獄化している最中、夫氏が転勤になってしまった。引越しもあるのに、来週からね☆というありえないノリに(知ってたけど)ドン引きである。もう21世紀なんだから、全国転勤という悪しき風習はなくしてほしい。住むところくらい自分で選びたい。

転勤はやはりさみしい。が、自分が正社員なので、簡単に辞めてついていくわけにもいかず、とりあえず単身赴任という形を取った。今後のことははっきり言って不透明すぎて最早なにが最善の選択かもわからない。とてもじゃないが重大な決断をする状態ではなかったので、手を付けないのが最善の選択、ということになる。


平日の一人暮らしにも少し慣れてきた頃、大学時代の友達とご飯食べに行くことがあった。フリーターの友達が「ちゃんと就職して正社員で働く」と言いだした。進んでフリーターになったわけではない。就活がうまくいかなかったのだ。私は心から応援した。

そんな発言から1ヶ月後、仕事が決まったと連絡があった。この歳まで飲食業のフリーターをやっていても意外と正社員の職があることを知ったと同時に、彼女のフットワークの軽さに敬服した。ちなみに職種は事務系のようだ。


そんな有言実行な友人が発した一言。「20代最後の年だから、やりたいことは全部やる」。彼女のその一つが転職だった。やりたいことは今すぐやればいいし、何か理由をつけてペンディングする必要もない。世間体も関係ない。当たり前だけど説得力100倍のメッセージに勇気をもらった。

それから前からやってみたかったことをした。
・22時半に寝て5時半に起きる
・読書
・ブログ更新
・日記アプリで毎日の記録を取る
・ラジオ体操
・お菓子を避ける、野菜中心の食事
・しばらく会っていなかった友達に連絡をする

たったこれだけ。けれど、今まで何かと理由をつけてやらなかったことたち。一歩さえ踏み出せれば簡単に回り出すことを知った。友人の転職を祝いながら、背中を押してくれたことに感謝しかない。


大半を迷走してきた2016年前半。寄り道も回り道もたくさんしたと思う。それでも、前に進んでいるという実感は確実にある。早くも夏の暑さにやられそうだけど、この歩みは止めないでいよう。

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